WonderWitch 技術情報 2000/07/18
2000年7月18日公開の技術情報です。
製造工程の都合上、出荷時に行なわれる不良品検査テスト実施結果の記録がカートリッジに保持されていない場合があります。この場合、お買い上げ後初めて電源を投入した際に自己診断プログラムが実行されますが、製品の動作には差し支えありません。
ライブラリ関数仕様、および、標準入出力ヘッダーファイル(stdio.h)では、
標準入出力を利用する関数・マクロが定義されていますが、FreyaOS version 1.0では
標準入出力ファイルストリームは実装されていないため、利用できません。
利用できない関数、マクロは以下の通りです。
- stdin
- stdout
- stderr
- printf()
- vprintf()
- gets()
- getchar()
- puts()
- putchar()
ライブラリ関数仕様、および、低水準入出力関数ヘッダーファイル(fcntl.h)では、
ファイル名を変更するライブラリ関数 rename() が定義されていますが、
FreyaOS version 1.0ではこの機能は実装されていないため、利用できません。
リモートシェルプロトコル仕様で定義されているコマンドのうち、
以下のものは Meg 1.0.0 ではサポートされていないため、利用できません。
モニタモードの Setup でボーレートを9600に指定しても、
次回 Setup 表示時に38400と表示されてしまう場合があります。
通信速度を変更する必要がある際には、表示が正しくない可能性を考慮して、
以下のように操作してください。
- 38400に設定する場合:
- 38400 → 9600 → 38400 → EXIT
- 9600に設定する場合:
- 38400 → 9600 → EXIT
リードオンリーで fopen() したファイルを正常に fclose() できない不具合がありました。
fclose() 関数を利用するプログラムを作成する場合に、
対策を施した修正版ライブラリへの入替えが必要です。
→ダウンロードページ
対 応 | 修正版 libww.lib の提供 |
提供時期 | 2000/07/18 |
sys/sound.h の sound_get_random() 関数のプロトタイプ宣言に不具合がありました。
sound_get_random() 関数を利用するプログラムを作成する場合に、
対策を施した修正版ヘッダーファイルへの入替えが必要です。
→ダウンロードページ
対 応 | 修正版 sys/sound.h の提供 |
提供時期 | 2000/07/18 |
TransMagic のWonderWitch転送形式への自動変換機能で、
変換条件を指定するダイアログのラベルと初期設定状態に問題があったため、
この機能を用いて変換・転送したファイルは mmap できない不具合がありました。
TransMagic をお使いの場合に、対策を施した修正版プログラムへの入れ替えが必要です。
→ダウンロードページ
対 応 | 修正版 TransMagic プログラムの提供 |
提供時期 | 2000/07/18 |
sys/disp.h の中で screen_get_char1() マクロが、Turbo C、BIOS_INLINE定義時用のもののみ定義されており、
それ以外の条件では使用できない不具合がありました。
また、この機能はSCREEN_GET_CHAR
の特殊な使用法(CX = 0で呼び出すと、1キャラクタ分のデータをAXに取得する)に基づいていますが、
BIOS機能仕様一覧にはこの使用法に関する記述がありませんでした。
この機能を利用する場合に、対策を施したヘッダーファイル、ライブラリに更新する必要があります。
また、この機能を説明するページと、これを反映した修正版のオンラインマニュアルのアーカイブを準備しました。
→ダウンロードページ
→SCREEN_GET_CHARの説明
対 応 | 修正版 sys/disp.h および libww.lib の提供 |
提供時期 | 2000/07/18 |
シリアル通信制御BIOSの機能中、COMM_SET_CANCEL_KEY および COMM_GET_CANCEL_KEY について
BIOS機能仕様一覧にこれらの機能に関する記述がありませんでした。
これらの機能の説明ページを用意しました。
→COMM_SET_CANCEL_KEYの説明
→COMM_GET_CANCEL_KEYの説明
画面制御BIOSの機能中、FONT_GET_DATA についてBIOS機能仕様一覧に
この機能に関する記述がありませんでした。
この機能の説明ページを用意しました。
→FONT_GET_DATAの説明
キーBIOSの機能中、KEY_GET_REPEAT についてBIOS機能仕様一覧に
この機能に関する記述がありませんでした。
この機能の説明ページを用意しました。
→KEY_GET_REPEATの説明
システム制御BIOSの機能中、SYS_SLEEP についてBIOS機能仕様一覧に
この機能に関する記述がありませんでした。
この機能の説明ページを用意しました。
→SYS_SLEEPの説明
テキスト画面BIOSの機能中、TEXT_GET_FONTDATA についてBIOS機能仕様一覧に
この機能に関する記述がありませんでした。
この機能の説明ページを用意しました。
→TEXT_GET_FONTDATAの説明
テキスト画面BIOSの機能中、TEXT_FILL_CHAR についてBIOS機能仕様一覧に
この機能に関する記述がありませんでした。
この機能の説明ページを用意しました。
→TEXT_FILL_CHARの説明
BIOSの各機能をC言語から呼び出す形式に関する情報がありませんでした。
各BIOS機能の仕様記述部分にC言語からの呼び出し形式と、各引数とレジスタの対応を追加しました。
テキスト画面BIOS仕様にスタートアップルーチンとディスプレイモードの関係、
各スタートアップルーチンとディスプレイモードとの対応についての説明を追加しました。
→ディスプレイモードの説明
WonderWitchでプログラムを開発する際に留意するべき点や役立つノウハウについて、簡単にまとめました。
→プログラミングtips
ファイル形式変換ツール mkfent をアップデートしました。アップデート内容は以下の通りです。
- WonderWitch転送形式から通常のPC上のファイル形式への逆変換機能の追加 (-rオプション)
- WonderWitch転送形式からファイル名、ファイル情報などを取り出して表示する機能の追加 (-iオプション)
- ファイル名を指定せずに起動した際に不正な処理となってしまう不具合の修正
このアップデートに対応した mkfent プログラムは、ダウンロードページから取得できます。
また、更新したドキュメントも準備しました。
→ダウンロードページ
→ドキュメント
Magical CD-ROMに収録されているファイルに、改行文字が CR LF となっていないものがありました。
改行文字を CR LF に修正した版を準備し、ダウンロードページから取得できるようにしました。
→ダウンロードページ
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